なんと、貯まるいちばんの秘訣は、節約でもテクニックでもなく「体調管理」って本当?子ども3人、パートだけで8年間で1000万円貯めた松山さんの健康的な暮らしをご紹介します。

<教えてくれた人>
松山ルミさん(熊本県 37歳)
結婚12年目。夫(36歳)、長男(10歳)、長女(8歳)、二女(7歳)の5人家族。給食センターでパートをしながら、週1回熊本日日新聞夕刊で漫画の連載も。

◎MONEY DATA◎
世帯年収(手取り) 580万円
月貯蓄額 9万5000円
年貯蓄額 180万円
総貯蓄額 1130万円
(今年、新車代支払い済み)

子ども3人、パートは肉体労働。だから、体力が命!なんです

小学生3人を育てながら週5日給食センターで働く松山さん。仕事はまさに体力勝負!パートは体調をくずして仕事を休めばその分収入が減るため、健康でいることが家計の安定のためにはなにより重要です。そこで始めた運動や生活習慣の見直しは家族みんなを健康にするだけでなく、ばらつきのあった支出の安定につながり、貯蓄額もUPしました。

【ルミ's 格言】
自分の体調悪いと仕事休む。子どもの体調悪いと仕事休む。体調悪いと、収入が減る。

松山さんちの1カ月の家計表

<収入>
夫月収(手取り)30万円
妻月収(手取り)10万円

<貯蓄>
貯蓄 9万5000円
(学資1万5000円、残し貯め8万円)

<支出>
固定費 計15万7000円
住居費 5万5000円
水道・光熱費 1万7000円
通信費 2万円
保険料 2万5000円
新聞代・NHK受信料 1万円
子ども費 3万円
※学童9000円、スイミング代7500円×2人分、長男の部活と空手代。
やりくり費 計14万8000円

食費 5万円
※外食費5000円、米・酒代含む。
日用品費 3000円
ガソリン代 2万5000円
特別出費 3万円
※子どもの入学資金、医療費など。余ったら積み立て。
夫小遣い 3万円
妻小遣い 1万円

体力があるからパートの収入をほぼまるっと貯められる!

まずは、不規則な生活を整えましたっ!

ギリギリまで寝ていたころは朝から忙しく、家事もお金の使い方も雑でした。早寝早起きによって体も心も整い、家事がうまく回るようになった結果、お金も貯まるように!

5:45【起床】前はギリギリまで寝ててバタバタ……汗
ギリギリまで寝ていると朝食準備も朝の支度もおろそかになるので、今は子どもたちより30分早く起きています。

6:15【子ども起床、朝食】朝はガッツリ食べる!

7:00【夫出勤・子ども登校】
【掃除、腹筋】すき間時間に5分筋トレ!

8:00【出勤】給食のパートです

16:00【退社】

16:30【子どもたち帰宅】

17:30【入浴(全員)、洗濯】さっぱり&夕食後すぐ寝れる!
夕食前に入浴をすませ、いつ寝てもOKな状態に。夜リラックスして過ごせるようになり、睡眠の質も向上。

19:00【夕食】

20:00【夫帰宅】

21:00【子ども就寝】

21:30【自分就寝】8時間ガッツリ寝るよ

支出や予定と一緒に体調も書き込んだら、貯まった!

スケジュール欄に体調の変化を書き込んでみたら、疲れや不調が続くとムダ買いが増えることに気づきました。不調の原因やどんな運動が効果的かもわかる今は、家計も万全に!

予定表の次ページに支出をメモ

家計メモ欄には1週間ごとの支出を費目ごとに記入し、毎週集計しています。出費の多かった費目については具体的にどんな物に使ったか下欄にメモして、ムダ買いなのか必要経費なのかをきちんと把握。

予定表に体調をメモ!

(1)体重
体重計に毎日乗ることで、気のゆるみから太らないようにしています。

(2)不調など
頭痛や肩こり、腰痛など体調の変化をメモしておくことで、原因や対処法もわかるように!

(3)生理
生理の周期がわかれば「イライラしてムダ買いしたくなるのは生理前だから」などの判断が可能に。

(4)疲れ
体がだるい、重いなどメモしておくことで、それ以上無理をしないよう気をつけるようになります。

(5)運動
ジョギング、近所の石段登り、ストレッチ、腹筋、ヨガなど、どのくらいやったかをメモ。

ノートにレシートをはさんでおいて、日曜日に支出を書きます

買い物時のレシートは、とりあえず家計ノートにはさんでおき、日曜日、まとめ買いから戻ったら月~日曜の費目ごとの支出額を合計して記入。合計額だけ書けばいいのでラクチンです。

買い物メモはスマホとセットで置いておけば、忘れない!

週1回のまとめ買いに備えて必要な物はメモしておき、買い物時に忘れずに持って行けるよう、スマホと一緒に置いておきます。

【ルミ's 格言】
体もお金も管理が大事。

1回5分の運動は、いちばんの節約だっ!

思い立ったらすぐ腹筋やストレッチができるよう、リビングにはヨガマットを出しっ放し。すき間時間にちょこちょこ運動することで、タダで健康維持& 病気知らずで医療費激減。

出勤前の5分で腹筋!

腹筋は朝晩5分ずつ各100回が日課。ほかにもテレビを見ながらストレッチをしたり、歯みがきしながらスクワットをしたりと「ながら運動」をすることで無理なく習慣化できました。

運動するといいことだらけ♪

● ストレスなくなる! → ムダ買い減る
● 肩こり腰痛予防! → ガンガン仕事できる
● スッキリする! → ごきげんで家事できる
● 体力がつく! → 疲れにくい(やりくりする余力がある)
● ごはんがおいしい! → お菓子食べ過ぎの予防に

【ルミ's 格言】
体重よりも体形!&体重よりも体調!

すき間時間30分で子どもととてとて走ってます。

小走り程度の「スロージョギング」なら気軽に始められるし、長続きします。外を走ることでストレス解消になるようで、以前は時々していたストレスによるムダ買いがなくなりました。

ちなみに夜は、全力で休みます(笑)

夜はひたすらリラックス。特に金土は夜更かしOKとメリハリをつけることで、平日さらに仕事もやりくりも頑張る気持ちになれます。

参照:『サンキュ!』2021年10月号「貯めるには体調だ!」より。掲載している情報は2021年8月現在のものです。撮影/天野良子 漫画・イラスト/松山ルミさん 取材・文/秋山由紀 編集/サンキュ!編集部