物が多い20代、30代を経て、現在はスッキリとした生活を送るRinさん。今だからわかる40代で捨ててよかった物を教えてもらいました。量の多い服、多すぎる収納スペース、捨てにくい思い出の品など、捨てて運気もアップ!

<教えてくれた人>
Rinさん(千葉県 53歳)
長女が独立し、夫と2人暮らし。仕事は介護職。物を減らして手に入れた快適な生活をつづるブログが人気。著書に『50代からの暮らしの整え方』(オーバーラップ)など。ttps://www.rinsimpl.com

◎HOUSE DATA◎
築2年/一戸建て(平屋)/2DK(68平米)

物を手放すたびにラクになった。もっと早く始めればよかった!と後悔してます(笑)

40代後半で、家の整理をすることを決意したというRinさん。そのときまでは、20歳のころの服まで取ってあるほど、不要品にあふれていたのだといいます。
「仕事で高齢者の方々のお宅を訪れるうち、物が多いと生活が不便になると実感。早めに整理しなきゃ!と思い、まずは服から減らしたら、身支度が断然ラクになって感動」。
それから物を減らし、家に置くのは「使う物だけ」に。そんな暮らしに慣れ、念願の小さな平屋暮らしを実現!「物を減らしたら決断力がつき、運気も上がって毎日が楽しく。もっと早くにやっておけばバタバタ暮らさないですんだのにと思います(笑)。年齢を重ねるほど捨てるのは大変。忙しい人ほど、早めに物を減らしておくとラクですよ」。

【20代】結婚・出産。インテリアに凝る
雑貨を飾ることに夢中。見た目ばかりにとらわれて、収納には無頓着。

【30代】多忙な毎日で、物量はピークに
子育てしながらフルタイム勤務。物が捨てられず、探し物ばかり。

【40代】危機感を覚え、物を減らし始める
「物が多いと生活が不便になる」と気づき、片づけに向き合う。

【50代】物が減り、小さな家に引っ越す
少ない物でも暮らせる自信がつき、住まいを小さくして、家事の手間が半減!

リビングとして使っている和室は、夫のくつろぎスペース。何もない空間が気持ちいい!

数を減らせば、毎朝迷わない! 今の自分に似合わない服

着ると太って見える、疲れるなど、「素敵だけど似合わない服」だらけで、たくさんあっても着たい服がなかったというRinさん。「その年齢に合った服がある。今着たい服だけにしたら、数が少なくてもおしゃれが楽しくなりました」。

「お気に入りの10着」を選べば、捨てる服が見える

たくさんある服のなかからお気に入りの10着を選ぶと、自分の好みがわかります。それらに合わせやすい服や同じ系統の服を残せば、すべて1軍の服に!迷ったらBOXなどに入れて一定期間保管し、使わなければ処分するとスムーズ。

1年分の服がひと目でわかる!

トレンドの服は安価で買い、ワンシーズンとことん楽しみ償却

プチプラな店で毎シーズンMAX4着買い、旬のおしゃれを満喫。がっつり着倒すからシーズン終わりには罪悪感なく手放せ、次のシーズンには服の総数を増やすことなく新たな服を投入できます。

【これは残す】
シーズン中、週1回以上着た定番服

【これは保留】
シーズン中、1~2回だけ着た服

【これは捨てる】
シーズン中、着倒したトレンド服、着なかった服

夫のあふれる服は?

無理強いせず、「捨てたら〇〇しよう!」が効いた。

個人のスペースに口出しはしませんでしたが、クローゼットが物置状態だった夫。「整理したら新しい服を買おう」「温泉に行こう」と促したら奮起し、自ら半分以上手放すことに成功。年末年始の休みなどに一気にやったのがよかったみたいです。

捨てて運気は上がった?

おしゃれするのが楽しくなり、身支度もスムーズに。自分に自信がつき、気分が明るくなりました。

なくせば物量をキープできる 収納スペース

収納スペースがあると、つい安心して物を増やしてしまったり、使わない物が放置されてしまうことも!収納スペースこそ物が増える原因であることが多いので、見直しましょう。

ストックや物が多いときこそ、収納スペースをなくしてみる

あえて新居の収納を少なくしたというRinさん。「収納スペースが少ないと、ストックを持たなくなります。収納が多いといっけん便利ですが、実は物が増える原因に。思い切って棚をなくしてみたり、収納BOXを減らすと◎」。

収納棚は2箇所のみで、ストックもほぼなし!

居間に唯一あるかごは夫のかばんの床置き防止に!

「仕切り収納」を導入すれば投げ込み式でも乱れない

収納方法でいちばん避けたいのは、違うジャンルの物が混在すること。広すぎると感じる収納スペースには「仕切り」を使えば、必要な物がサッと出し入れできるように。

収納スペースは区切ると使いやすい!

【これは捨てる】
・目的なく買った収納BOX
・不用品をしまっている収納スペース

捨てて運気は上がった?

ストックの管理がしやすくなり、重複買いや期限切れもゼロに。お金のムダがなくなり、ストレスも減!

数を絞れば、思い出が際立つ 子どもの思い出の物

増え続けるけれどなかなか捨てられないからこそ、とっておきだけを残して大切にしたい。定期的に見直して、残す物は「思い出BOX」に保管を。

困った物1 写真

毎年「ベスト10」を選び、データが増えたら消去。

大切な写真が埋もれないために「とっておきの10枚」を毎年選んでおくと、データーが増えて消去したいときやアルバムを作るときもラク!

生まれてから結婚するまでの娘の写真はこれだけ!

プリント写真はベストショットを残し、1冊のアルバムに。ほかはデータ化して処分。

何冊もあった写真アルバム。場所をとるので厳選して1冊にまとめたら、度々見返すように。それ以外の写真はアルバムからはがして保管するかスキャンしてデータ化すれば、コンパクトに。

困った物2 ぬいぐるみ

実は人気のキャラ物は高値で売れることも。

オークションサイトを見たら、捨てるつもりだったキャラ物のぬいぐるみが高値で売れることが判明。捨てにくい物ですが、欲しい人のもとへいくと思えば手放しやすく。

ぬいぐるみも紙物も1箱分だけ。

「娘の子どもに託したいもの」のみ残し、あとは手放す

「捨てる基準」が難しいぬいぐるみは、「娘が自分の子どもに使わせたいか」で選べばスムーズでした。思い出が孫に引き継がれるのは嬉しい。

これも整理しておくと◎ 実家に放置している「自分の思い出の物」も処分

独立した子どもが残した物に、部屋を占領されている高齢者のお宅をよく目にします。介護職の立場から、実家の親に掃除や片づけの手間をかけないように、早めに片づけることをおすすめしたいです。

捨てて運気は上がった?

思い出に縛られなくなりました。厳選した思い出の物だけだから家族で共有しやすく、家族円満に!

参照:『サンキュ!』2021年1月号「捨てた人から運気が上がる」より。掲載している情報は2020年11月現在のものです。撮影/清永洋 構成/草野舞友 取材・文/石川理恵 編集/サンキュ!編集部

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