「片づけたくてやってるのになぜか散らかる」という落とし穴にハマりがちな3つの収納術を、百戦錬磨の片づけのプロ・古堅さんがあぶり出し!この3つをやめるだけで部屋は今よりスッキリするはずです!

散らかる家の共通点は、頑張って収納してるのに「景色が悪い」こと!

これまで5000軒以上の家を片づけてきたという古堅さん。「散らかる家は『モロ出し収納※』と『チョイ置き』がとても多いんです。モロ出し収納は物がすぐ取れて便利だけど、見た目を美しくしまうのはすごく難しい!だからどうしても部屋がゴチャつきがちに。加えて何でもチョイ置きするクセがあると部屋の景色は悪くなる一方。片づいた部屋で暮らしたいなら、こまごました収納テクよりまずスッキリした部屋の景色をつくることを意識しましょう!」。

※モロ出し収納とは?

扉のついていない棚などに物を「モロ出し」で並べている状態のこと。これが多いと見た目がゴチャつきやすい。

間違った収納の術1『その場しのぎの術』テーブルの上のものはスミに寄せて

家族が集まるテーブルの上が収納場所と化していませんか?「物をスミに寄せればとりあえず片づく♪」と思っている人がやりがちなのがコレ。

ほら、キレ……イ!?

子どもたちが帰宅後パソコンや勉強ノートをテーブルに置いて朝まで放置。端に寄せて片づけても作業場所が足りず、結局床に置くことに(涙)。
『サンキュ!』読者 TIさん(千葉県 42歳)

壁ぎわにギュッとな

ダイニングテーブルにはタブレットや住所不定の日用品など常に物があるので、食事どきは壁側に追いやってスペースを確保してま~す!
『サンキュ!』読者 Mさん(東京都 39歳)

はじっこでごはん食べるよ

ペット用の掃除道具や子どものカードゲームがテーブルの上に散乱!片づけるのが面倒で、ついつい放置しちゃうんです~。
『サンキュ!』読者 TKさん(福岡県 38歳)

〈Junko’sプチアドバイス〉テーブルの上は「常に更地」が理想。ここだけでも「景色」を変えてみて

コレ皆やりがちですが、広いテーブルの上にいつも物が置いてあると、部屋全体がゴチャついた印象に。「テーブルの上には物を置かない」を家族の共通ルールにして、気持ちのいい景色を体感してみて!

間違った収納の術2『ぶっこみの術』困ったらとりあえずカゴに

食材や日用品はセオリーどおりカゴ収納。なのに取りづらく迷子になる物が続出。しかもカゴばかり増え、部屋が雑然として見える原因に。

何か取ると雪崩がっ!

片づけが苦手な私はとにかくカゴ頼み。でもギュウギュウに詰め込んじゃうから、何かを出し入れするたびに雪崩が起きてもう大変!!
『サンキュ!』読者 Uさん(大阪府 57歳)

〈Junko’sプチアドバイス〉キッチンカウンターを「収納場所」にしないで~!

キッチンカウンターは家族の絆を深めるコミュニケーションの場。なのにそこに物を積み上げてバリケードを作っちゃうのはもったいない~。思い切って撤去してみると部屋の景色が劇的に変わりますよ。

買ってきた食材は全部ここ……のはず!?

キッチンカウンターの内側を食材置き場にして買った物はここに収納。でもいざ使いたいときに見つからなくて困ってます……。
『サンキュ!』読者 M子さん(長野県 36歳)

〈Junko’sプチアドバイス〉 「見えてない」のは「ない」のと同じ

片づけ下手さんは何でもカゴに押し込んじゃうけど、見えていない物はそこにないのと同じこと。扉つきの収納の中に食材がすぐ取れるように並べてしまうほうが、物が行方不明にならず部屋全体もスッキリして見えます♪

間違った収納の術3『何でもワゴンに大集合の術』流行ってたし買っちゃったし

収納棚からあふれた物は可動式のワゴンにひとまとめっ!でも実はそのワゴンが元凶で部屋の景色も持ち物の稼働率も悪くなっているんです。

子ども1人に1ワゴン。でもなんかリビングごっちゃり~!

子ども3人分の物をなんとかしまおうとワゴンを3台設置。だけど存在感がありすぎて、部屋が余計ゴチャッとして見える……!?
『サンキュ!』読者 Mさん

〈Junko’sプチアドバイス〉視界のど真ん中から外してリビングの死角に置いてみて

物が満載のワゴンがリビングのベストポジションにあると部屋の景色を壊しちゃう。せめて目立つ場所から外して部屋の隅などの死角に置くと、目立たなくなって部屋のスッキリ感がアップしますよ。

便利なはずがなぜか邪魔っ(涙)

備えつけの収納の少なさをカバーしようとキッチンにワゴンを導入。だけど収納棚を開け閉めするたびワゴンをどかすのが超おっくう!
『サンキュ!』読者 M子さん

〈Junko’sプチアドバイス〉「収納場所」の前に「収納」を置くとしまえませんよ

棚の前にワゴンを置いたら棚の中の物が出し入れしにくいでしょ?いくら使い勝手の良い収納を作っても、物の稼働率が悪くなったら意味がないし、チョイ置きも増えちゃう。収納の前は空間を空けておく、これ鉄則!!

<教えてくれた人>
古堅純子さん
幸せ住空間セラピスト。家事支援サービスから始まり、独自の古堅式メソッドを確立。テレビの出演も多数。『物に囲まれてすっきり暮らす 景色を変える片づけ』(大和書房)。

参照:『サンキュ!』2024年2月号「散らかる家→散らからない家」より。掲載している情報は2023年12月現在のものです。監修/古堅純子 撮影/悩める読者の皆さん 構成/竹下美穂子 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

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